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−−−−−−−−−− 7月26日掲載
水分をとろう!
 夏の暑い中での運動は水分をどんどんうばわれて、大変危険です。そこで、どうして私たちの体には水分が必要かを知り、水分の大切さを学びスポーツに役立てましょう。
 スポーツで汗をかくとからだの水分が失われますが、私たちの体は体重の3%の水分が失われると運動の能力や体温を保つ能力が低下します。すると夏の暑い日差しの中や熱のこもった体育館では体温が上がってしまい、ひどい時には命にかかわることもあります。これがいわゆる「熱中症」です。それを防ぐために、こまめに水分を補給して体温の上昇を防ぎます。
 
水分をとる目安
 運動前には500ml―700mlほどの水分をとりましょう。食事の中にも水分の多い汁物や牛乳、100%果汁のジュースを加えると良いでしょう。
 運動中は運動時間におうじて、1時間につき500−1000mlをこまめに分けて、運動後は体重をはかり、へった分を補います。(例えば1kgへっていれば、1000ml)この時、糖分(さとう)の入ったジュースを飲まないようにして下さい。おなかがいっぱいになってしまい、ご飯がはいらなくなってしまうからです。
 飲み物としては、スポーツドリンクが良いでしょう。汗で失われる電解質も補給しましょう。(エネルゲン、ポカリスエットなど)
 飲み物の温度は、ある程度冷やしておくと(5℃―15℃)飲みやすいでしょう。

例えば
 2時間の練習を行うとしたら・・・?

練習の15分―30分前・・・水分500ml
     
運動開始・・・・・・・・・・・・・15分―20分ごとに150−300ml

運動後・・・・・・・・・・・・・・・体重1kg減少に対し1000ml

 これらのスケジュールで水分を補給すると、最低でも2000mlのペットボトル2本は必要となります。

−−−−−−−−−− 4月10日掲載

肉離れと応急処置(ハムストリングスを例に)

(原因)
 大腿前面の伸展筋郡(大腿四頭筋)が収縮すれば、大腿後面の屈筋郡(ハムストリングス)は伸張し、逆に屈筋郡が収縮すれば伸展筋郡は伸張し、膝や股関節の運動が円滑に行われる。運動中にこのバランスが崩れ、膝伸展時に大腿伸展筋と屈筋郡が同時に収縮してしまい、筋力の弱い屈筋郡が損傷してしまうと考えられています。(大腿伸展筋力:大腿屈筋力=6:4) この他、ウォ−ミングアップ不足、練習過多、気温の変化、グランドの状態なども関与しています。

(応急処置)
 受傷直後は局所の冷却と圧迫包帯が有効です。なるべく痛めた足は使わず、アイスパック、氷等で冷やします。(24時間から48時間)この間は15分冷却、10分休憩を繰り返します。(就寝時は冷湿布のみ)

(急性期以降の治療とスポーツ復帰)
 受傷後、3、4日位から温熱療法を行う。痛みの無い範囲で練習を行い、徐々にメニューを増やしていく。(ウォーキングなどから)


−−−−−−−−−− 2月21日掲載

スポーツ選手の花粉症対策

花粉症に効果がある栄養分
1)カルシウム
 免疫系(リンパ球の情報伝達)に不可欠なものです。小魚類、大豆製品、乳製品などを積極的に摂りましょう。
2)ビタミンA
 皮膚や粘膜を強くし、免疫機能を高める作用があります。レバーや鰻、ニンジン、南瓜、ほうれん草、春菊、小松菜、シソ、ニラなどを摂りましょう。
3)ビタミンC
 花粉症の咳やかゆみなどの症状の原因となるヒスタミンを抑える作用があると言われています。緑黄色野菜、果物のイチゴ、キウイなどに多く含まれています。
4)ビタミンEと亜鉛
 抗酸化作用を介して免疫系に作用すると言われています。ビタミンEは、南瓜、たらこ、ナッツ類、大豆製品などに、亜鉛はカキや牛肉、米などに多く含まれています。
5)DHA、EPA
 これらの物質は、アレルギー反応に関する様々な物質や細胞の活性、あるいは産生を低下させ、アレルギー反応を抑える方向に働くと言われています。サバ、サンマ、マグロ、ブリ、イワシなどを2日に1度は食べましょう。
6)その他
 高脂肪、高カロリーの食事が、アレルギーになりやすい体質を作っていると考えられています。スナック類やインスタント食品、加工食品などはなるべく控えましょう。

日頃からバラエティーに富んだ食生活、充分な休養、上手なストレス解消の3点に留意しましょう。